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水質測定作業

浄化槽維持管理の主目的は、浄化槽が正常に機能しているか、すなわち放流水が水質規制どおりに排出されているかということです。そのために水質測定は重要な作業の一つです。測定結果によっては、汚泥調整などの措置を行います。

接触ばっ気槽内のDO測定 (1) 水温
 水温を計ることにより、水中の細菌および微生物の活動を知ることができます。水温は15〜25℃が適温です。

(2) SV値
 接触ばっ気槽内の浮遊汚泥の量(濃度)を知るために測定します。SV値は10分間放置で5%以下が正常です。SV値がこれ以上になった場合は接触材の逆洗時期にきているので、逆洗してはく離汚泥を沈殿分離槽または汚泥濃縮貯留槽へ移送します。

(3) 透視度
 接触ばっ気混合液および沈殿槽上澄液を透視度計に採水し、底の文字板が読める目盛が透視度数値です。処理水の透視度を計ることによって浄化程度を知ることができます。合併処理浄化槽の放流水は普通15cm以上を必要とします。

(4) DO値(DOメーターにて測定)
 水中に溶解している分子状の酸素をいいます。水温が高いほど水中の酸素は減少します。接触ばっ気槽内のDOは、ばっ気によって供給される酸素量と微生物によって消費される酸素量の差を意味し、常に1ppm以上残存していなければなりません。DO値が1ppm以下になると、ばっ気不足をなり、臭気の発生、放流水質の悪化につながるので、特に重要な作業です。異常の場合は、負荷オーバー、ばっ気不足・停止、接触材の逆洗時期等が考えられるので、その対策を講じます。

接触ばっ気液のpH測定 (5) pH値(pHメーターにて測定)
 pH値は水素イオン濃度の逆数の対数を示す数値で、pH値は7が中性。7より大きければアルカリ性。7より小さければ酸性です。
 接触ばっ気槽のpHは6.2〜7.2であれば適正です。異常に低い場合は薬品類の流入等のチェック、ばっ気量の調整等の対策を講じます。

(6) 残留塩素
 消毒効果の確認のために行います。消毒槽から試験管に採水し、オルトトリジンを入れて着色度合を標本のフィルターと比較し、残留塩素濃度を決定します。0.2ppm以上の残留塩素を一応の目安とします。

(7) 色・臭気
 接触ばっ気槽の色は薄い茶褐色が正常。黄色、灰黒色・黒色は異常です。
 黄色は生し尿の状態で、灰黒色・黒色はばっ気不足、腐敗している状態なので、各々の原因を究明して対策を講じます。
 臭気については、沈殿分離槽ではある程度のし尿臭がありますが、接触ばっ気槽では土壌臭はしますが、その他の異臭はほとんどありません。

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